女性の多様な生き方が肯定される社会に

 「女性が輝ける社会なんてどうでもいいの。すべての女性が幸せになる社会になって欲しいの」、共働き の夫婦の孫を預かり子育てを支えている女性から課題 を頂きました。「自分も自営の夫の仕事を手伝いなが ら子育て・介護を経験してきた。この年では身体がき つくて、孫とは言え大変なの。でも、夫婦で働きながら子育てしないと若い人は生活が成り立たない。」女性の生き方は、選べる時代になったようでも、若い夫婦が子どもを持つことは恵まれているケースばか りではありません。共働きであっても、子育てと仕事、 家事が両立できる環境を整えることが必要です。 フィンランドの家族支援のように、子育ての社会化 および脱ジェンダー化を実践するネウボラの制度が日 本にも浸透すれば、母親の職場復帰は100%保障され、 シングルでも子どもを持ち、自立した家族として認められ、社会ともつながっていけると思います。「子どもを産まないほうが問題」なのではなく、子 育てを楽しむ時間よりも、仕事と家事に謀殺される働き方が問題です。妊娠期からの継続的支援が求められています。神奈川ネットは多様な子育て支援を通して、 女性の多様な生き方が肯定される社会を目指します。

くにかね久子