「なぜ、放射能は怖いの?」の学習会

市民科学研究室代表の上田昌文氏を講師にお招きして

 福島原発事故から1年。事故により放出された放射性物質により環境や食品が汚染され、健康不安が広がっています。
この1年で放射線量を自治体や市民が測定し、土壌汚染など身の回りの放射線量が数値で見えるようになりました。
食品についても生産者、生協、スーパーが測定を行っています。そして市民測定所も各地に広がり食品に含まれる数値も見えるようになりました。
環境省は除染のガイドラインを示し、厚労省は食品中の放射性物質について食品衛生法上の基準値をとりまとめ、4月1日から施行されます。
 
そのようななか、「いろいろな基準や情報が出てきた今、どんなことに気をつけて暮らしていけばいいのか」との声が寄せられ学習会を開催しました。

学習会では、放射能の単位の説明、1年経過したなかでわかってきたこと、食品の暫定基準をどう捉えるか、食べ物が与えるリスクの考え方、内部被爆について、最近の報道について、原発についてなど盛りだくさんの内容を話していただきました。
57人の参加者のからは多くの質問があり、それぞれの不安、疑問を抱えていることがわかりました。
この学習会で報道の仕方や多くの資料や数値を自分なりに読み解くヒントになったのではないでしょうか。
また、参加者アンケートでは、子どもへの影響、食品汚染、正しい放射能の情報が1番気になるとのことです。
ゼロリスクを求めすぎず、しかし、減らせるリスクを減らすために、正しい情報を知ることが必要です。

今後も市民の疑問に答え、自分にできることを考えることができるこのような場を設定していきます。

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