景観に配慮した河川整備を
大和市では、災害に強いまちづくり、安全に暮らせるまちづくりを目標として、市内の河川のうち、市が管理する準用河川引地川の改修工事を行っています。
工事区域には、1970年に分譲地として開拓され桜の名所として知られる「千本桜」があります。当時、不動産会社と地域住民がソメイヨシノを引地川の両岸に植樹し、400本を超える桜が川沿いにピンクのトンネルを作りだし市内外から花見客が訪れる名所となっています。
この区間ではゲリラ豪雨などの際に氾濫危険水位を超えることもあり、桜の保全と治水対策が地域の課題でしたが安全面と景観保持を踏まえ、行政側が住民の思いを汲み、工事後に新たな桜の苗木の植樹を提案し合意に至った経緯があります。
先日、拡幅工事が済んだ区域と、工事前の区域を歩いて確認していたところ、市民の方から50年近くかけてつくり上げた景観を惜しむ声を頂きました。市民の皆様に親しまれる安全な川として、治水安全性の確保と多自然な環境の創出に取り組みたいと思いを強くしました。