政治とお金の流れを変える

 2019 年7月の参議院選挙広島選挙区をめぐる大規模買収事件で、公職選挙法違反に問われた元法相である河井克行氏に対し、東京地裁は6月18 日、懲役3年、追徴金130万円の実刑判決を言い渡しました。

 「民主主義の根幹である選挙の公正を著しく害し、極めて悪質」という判決です。選挙でお金を配った被告はもちろんですが、受け取った地方議員なども問われます。原資と言われている自民党本部からの1億 5000万円の提供についても経緯の解明が必要です。 選挙にお金が絡む問題は、この件だけに限りません。 菅原一秀前経済産業相に、選挙区内の団体や住民に違法な寄付をしたとして公職選挙法違反(寄付行為の禁 止)で公民権停止3年・罰金40万の略式命令が東京簡易裁判所で出されました。お金のかかる選挙が志ある市民の立候補を躊躇させ、しがらみのある利権政治 を生み出しています。

 神奈川ネットは「カンパとボランティアで政治と選挙を行なう」ことを5つの政治姿勢の第1に掲げ、実行しています。選挙は全てカンパとボランティアで行い、候補者は一切お金がかかりません。政策形成のために支給される政務活動費については、説明責任を果たすために毎年市民に公開しています。

政治とお金の不透明な流れが、生活課題を解決するための政治を進める障壁になっています。神奈川ネットは議員だけが議会で活動することないよう、地域のメンバーとともに地域活動を行います。生活は政治です。市民政治を広げるこの活動を、神奈川ネットは今後も続けていきます。