一人一人のなりたい自分への一歩に
大和市は、不登校の生徒の社会的自立を目指す、県 内の公立校では初となる「不登校特例校分教室」を大 和市立引地台中学校分教室として開設しました。4 月 4 日には、実際に分教室がある大和市立柳橋学校体育 館で開室式が行われ、式と内覧会に参加しました。 開設場所は、市立柳橋小内の元教育研究所理科セン ター。分教室は、1階と3階に学習スペースが6室。 移動可能な机と椅子やパテーションがあり、思い思い のレイアウトにできるなど生徒の居心地の良さにこだ わっています。教室の壁はホワイトボードになってお り、学習に活用したり、予定を書きこんだり、楽譜を 貼って演奏したりと使い方も自由自在です。休憩室に は、読書スペースや茶器などが揃っています。このよ うな「学校らしくない学校」をコンセプトとした、不 登校の児童生徒を対象とする特例校は、全国に 17 校 あります(2021 年 4 月現在)。
大和市で年間 30 日以上欠席している生徒は、2010 年に 183 人でしたが、2019 年は 238 人と増加傾向にあ ります。これまで様々な理由で地域の学校に登校して いない子どもたちへは学校復帰を視野に入れながら、 不登校の生徒の状況に寄り添う支援体制をとってきま した。分教室は、一人ひとりの状況に合わせた柔軟な 学習計画のもと、生徒にとって無理のない学校生活を 作り出し、社会的自立を支援していきます。今年度は、 定員30人に対し1年1人、2年4人、3年8人の13 人が入学、転校が決まったとのことです。一人ひとり のなりたい自分に近づけるような支援が必要です。