「連帯経済」でつながろう

6月13日に講演を聞いた松本典子さんは素敵なかたでした。45歳。駒澤大学教授。ワーカーズ・コレクティブについて研究していて、自らも静岡県磐田市で、労働者協同組合「いわたツナガル居場所ネットワーク」を設立して活動しています。

労働者協同組合(略称:労協)に関する法律は2022年に施行されました。第1条(目的)を要約すると、①現状は、各人が生活との調和を保ちつつ意欲や能力に応じて就労する機会が必ずしも十分ではない。そこで②組合員が出資し、意見を反映して事業を行う組織に関する必要事項を定め、③多様な就労の機会を創出し、多様な需要に応じた事業を促進し、④もって持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とする。

労協法をワーカーズ法と呼ぶ人もいます。市民が主体の協同組合型組織がネットワークして社会づくりを行うことを、海外では「連帯経済」と言っています。松本先生によれば、大和市に拠点がある労協キフクトの佐藤光宏さんのように、資本主義のもとで貨幣化せずに、連帯経済で循環させることに魅力を感じて、労協という組織形態を選ぶ人が増えているとのこと。「創造集団440Hz」は引きこもりを体験した人たちが創った労協です。非営利の法人:労協で地域を再生しようとする人たちに未来を感じています。T・K