外国人の子どもの不就学 大和市はゼロ
2020 年3月に確定値が出た厚労省の外国人の子どもの就学状況等調査結果によると、学齢期の子どもの住民基本台帳上の人数は 12 万 3830 人、うち就学が確認できない子どもは 2 万 2488 人いることが分かりました。全体の約 18%です。神奈川県は 2399 人で、東京に次いで2番目に多くなっています。
大和市の外国籍の住民数は、2021年4月末現在7308 人で、小中学生に当たる学齢期の子どもの数は445 人です。教育委員会に確認したところ、市内の小中学校及び私立の小中学校へ就学した児童生徒が 419人、外国人学校に就学した生徒が 22 人、転居・出国を予定している生徒が 4 人となっており、未就学の児童生徒はいないということでした。転入時には、市民課と教育委員会が連携し就学案内を必ず行い、すでに居住している家庭には、就学案内を送付し、不安がある場合は通訳が同席して丁寧に説明しています。就学が決まると、日本語を初めて学ぶ海外から編入する児童生徒対象の教室、大和プレクラスで 20 日間の通室期間に、発音練習や簡単な会話のほか、給食や掃除などの学校生活を想定した指導を行っています。学校内にある国際教室は、小学校 19校中で 16 校、中学校 9 校中で 7 校設置しており、特別の教育課程を編成するために個別の指導計画を作成して、日本語指導を中心に学習支援も行っています。教室が設置されていない 5 校については、日本語指導員及び日本語指導巡回教員により日本語指導を行っており、このような活動が未就学ゼロに繋がっています。
普通学級には支援が必要な子どもが他にもいます。スクールアシスタントの制度もありますが、人数は少なく、とても一人ひとりのきめ細やかな支援にまで 至っていない場合もあります。現在は一人1台のパソ コンが整備されています。黒板の文字を書き写すのが 困難な子どもには、写真を撮って記録するなど別の方 法を考え、柔軟に対応することで、子どもには気持ち の余裕が生まれ、理解度は確実に上がるはずです。合 理的な配慮ができる効果的な教育をしていくことが必 要です。