航空法を無視し、オスプレイの低空飛行訓練を容認
7月7日、 オスプレイの低空飛行訓練高度を200フィートにすることで、日米合同委員会が合意しました。これは、日米が合意した航空法よりもかなり低い高度であり、オスプレイの構造上の欠陥を考えると危機感を覚えます。
日本の航空法の規定では、500フィート(約150メートル)以上としていたものが、日本で低空飛行訓練をする際の最低高度を200フィート(約60メートル)まで下げることを防衛省が承認し、10日から有効となってしまいました。 150メートルをビルの42階の高さとすると、約半分の22階の床または21階の天井の高さとするといかに低い高度か想像がつきます。
米軍によると、「操縦者の技量維持のため」とのことですが、専門家は米軍の狙いを「低い高度でレーダーを回避し、人員物資輸送の訓練をできること」とみています。
オスプレイは、エンジンとプロペラをつなぐ「クラッチの不具合」による事故の懸念から飛行停止の措置も取られた記憶も新しく、訓練に限定とはいえ、基地間移動の際も低空飛行が確認されており、文面通りには受け止めかねます。
基地に起因する市民負担を軽減するためにも、基地を抱える自治体から危険な訓練の中止を要請すべきです。 H・K