知っていますか?PFASによる水の汚染

   

 5月11日(土)座間市のハーモニーホール座間にて神奈川ネット県央ブロック主催による学習会「水の安全」 ~PFASによる水の汚染、知っていますか〜が開催されました。当日はzoom参加も含め47名と沢山の参加がありました。PFASとはどんなものか説明があった後、県央の各地域での動きについて発表がありました。

 PFASとは有機フッ素化合物の総称でPFOS,PFOA,PFHxSなど4700種ほどあります。水や油をはじき、熱や薬剤に強い等の特性を持つ便利な物質として、私たちの身の回りでもフライパンや自動車のコーティング、衣類の撥水加工、化粧品、カーペット、殺虫剤、半導体、泡消化剤など様々なものに使用されています。しかし自然界ではほぼ分解されないためフォーエバーケミカルと呼ばれ人体や環境中に蓄積します。
 妊娠高血圧および妊娠高血圧腎症や精巣がん、腎細胞がん、甲状腺疾患、潰瘍性大腸炎、高コレステロール血症、乳がん、流産のリスクの増加、妊娠しにくくなる、肥満、低体重出生児など健康被害があるとされています。

 厚木基地付近の川にもPFASが検出されています。しかし日本ではきちんと原因追求しようとしていません。日米地位協定により基地内の調査は難しいことはありますが、ドイツや韓国など他国はもっと米軍の責任を強い姿勢で追及しています。また、欧米ではデータを収集したりPFASの規制に向け検討されています。私たちの健康や環境を守るためにも国や県や市に対してきちんと調査をして原因究明していくように声をあげていく必要があります。仲間とともにアクションしていきます。

 

さらに詳しくお知りになりたい方は下記もお読みください。
↓↓↓

神奈川県内の地下水や河川などの調査結果
相模原市南橋本で1500ng/L、綾瀬市地下水1300ng/L、座間市水源井戸100ng/L、相模原市道保川340ng/L、大和市引地川350ng/L、藤沢市引地川170ng/L、厚木基地内調整池910ng/Lと地下水や河川などから検出されています。

日本では2020年に水道法に基づく水道水室基準に関する省令で「水質管理目標項目」の暫定目標値をPFOS +PFOAが1リットルあたり50ngと定められ50を越えるものは流してはいけないとしました。しかしアメリカの基準はPFOS PFOAそれぞれ4ng/Lです。ミネソタ州では全面規制法が成立、2025年1月よりPFASを添付した製品の販売または配布を禁止しています。EUでは現在500ng/Lですが、2020年PFASの使用量が84万トンであり規制しなければ2025年までに400万トンのPFAS放出があるとしてPFAS全面禁止に向け検討されています。世界の動きと同じように日本も早急に見習うべきです。

【県央各地域からの報告】

座間市は河川から以外にも地下水からも検出され2020年10月栗原遊水地付近にある第3水源の水質検査で、PFASが国の暫定目標値を超えたことにより、以後、第3水源から配水されていた相模が丘地区に関しては、地下水の取水を止めて県水に頼らざる得ない状況が続いています。それから3年たち2023年9月に座間市は、鳩川平和橋付近の流水排水路から上流のキャンプ座間までの雨水枡10箇所の検査を行い半数の5箇所で国の定めた1リットルあたり50ナノグラムを超過したことが明らかになりましたが、市はそれに対する原因究明の調査は難しいと結論づけています。また血液検査を求めていますが、環境省が現時点ではどの程度の血中濃度でどのような健康影響が出るか明らかになっていない、血中濃度に関する基準を定めることはできないなど、座間市でも国の見解を踏まえ血液検査は行わないとしています。

大和市と綾瀬市は2019年から2023年大和の引地川と綾瀬市の蓼川で県の計画にのっとって、同じ箇所で年に2回測定されていますがどこから出ているか探そうとしているが確定してこなかったとしています。また2022年9月24日に厚木基地の航空施設格納庫からPFOS等を含む泡消火薬剤の流出がありました。2025年7月までかかった調査結果からは泡消火剤が20万7000リットル、それを流した水が25万リットルで合計45万7000リットルが貯水溝を通って蓼川に流れてしまいました。
2015年日米地位協定 環境補足協定が結ばれ、汚染が起きた場合に日本側が基地に立ち入ることができるとしていますが、事故が発生した場合(過去のものはダメ)と米軍から通告があった場合であり、検査を認めるかの決定権は米軍が持っています。そのためきちんとした調査ができていません。市はどこから流れているのか原因追求できていない、また水は農業には使われていないと言っています。

相模原市では2021年、2022年に市内40余の地点で調査したところ、最も高かったのは工場などが密集する中央区南橋本の地下水で1リットルあたり1500ngでした。また中央区上溝の道保川公園の湧水を水源とする道保川からは約340ngで、道保川公園から3キロ北に米軍総合補給廠あります。水道水は地下水を使用していない上、道保川下流の相模川の取水源では高濃度で検出されていないため現状では水道水による健康被害の懸念は低いとしているが、住民や事業所などが200ヵ所をこえる飲み水用の井戸を所有していると見られ、南橋本周辺の井戸所有者に飲料に使用するうことを控えるとしている。市民の知る権利があるとしてPFASの調査を市民団体が市に申し入れをしている等報告がされました。

【衆議院議員あべともこさんからの報告】
去年から沖縄基地や大阪の摂津市の工場、静岡県のの清水市に視察に行っている。岡山県吉備町ではPFOAが含まれる排ガス・排水処理に使用された活性炭が、リサイクル業者に渡り、河平ダムの上流にある資材置き場に放置され、そこから漏れ出たPFOAが水源である河平ダムの水全体を汚染した。

また相模原市にある3MはPFAS についてアメリカで訴訟を起こされて賠償をしている会社です。半導体にも使われていて、アメリカはPFASを規制して防ごうとしていますが、日本は行政や企業が責任を取りたがらないから進まない。でも働いている人には高濃度のPFASが検出されている。PFASの話題を各地で取り組んで神奈川ネットワーク運動で繋がっている。国会でも取り組んでいくとお話がありました。(N.Y)