「ごはんのおかわりは無しだよと、言ってるの」・・・ とつぶやいたスタッフの声に背中を押されて

先日、大和市内でフードドライブのわけあい拠点を運営している「NPO法人さくらの森・親子サポートネット」伊知地代表のお話を聞く機会に恵まれました。

同法人は「すべての子育て家庭を地域で応援できる拠点づくり」をめざして、保育園を運営すると共に、わにわに食堂(こども食堂)や親子のひろばの活動に取り組んでいます。

地域に開かれたわにわに食堂への参加親子や「親子のひろば」の準備を進める中で「フードバンク」での支援が必要な対象家庭が見えてきたことから、2018年5月に「フードバンク」の分け合い拠点を開設したとのことです。登録されている方は、当初11世帯43人でしたが、2024年3月時点では58世帯183人に増えたとのことでした。

フードバンクへの登録時に利用したい事情を伺うと、乳幼児を抱えての離婚、ひとり親で家計が苦しい、生活保護は受けたくない、親子共に障がいがあるなど、様々な状況が分かったとのことでした。

支援食品はフードバンクかながわからの提供品(毎月第1と第3金曜日に中間拠点のcoop海老名センターに取に行く)と地域からの提供品(フードドライブ品)を合わせて登録世帯に配布しているとのことです。

様々な企業からの提供品をはじめ、お寺さんやキッチンカーによる焼きそば屋さん、地域の方々などのご協力があるそうです。支援品はたくさんにみえても、お渡し先が多くなるにつれ、分けると少しになっちゃうのだそうです。

すべてボランティアで実施している「わけあい拠点」の現時点での課題は食品の不足と食品の保管場所がもっと必要、だということだそうです。お話を聞いて、少しであっても支援を継続すること、そして、多くの方に現状を伝えることだと感じました。(F.T)