第35回かわくだりに参加しました!

7月21日(日)、かわくだり実行委員会による「引地川かわくだり」が行われ、大和市民会議のメンバーも多数参加しました。引地川に入ってゴミ拾いはじめてから今年で35回になります。
かつて引地川は自転車が放置されたり、拾った空き缶にはヒルがびっちり詰まっているような汚い川な時もありました。

しかしゴミを拾って川をきれいにしていくうちに、オイカワやアブラハヤが住むようなきれいな川になってきました。きれいな水辺にしか生息しないハグロトンボも戻ってきました。

かわのぼり隊は市長や市の職員の方の参加も含め13人で川の中から6キロ余りのゴミを拾いました。
かわあそび隊は網を使って魚や川にいる生き物をとって観察しました。当日の参加人数は77人でした。どんな環境にどんな生き物が生息するのか魚類調査しました。
調査の結果、ミウズムシ12、カワゲラ4、ナガレトビケラ2、ヤマトビケラ2などきれいな水の場所に生息する生き物が多く生息することがわかりました。長年みんなできれいな川にしようと活動してきた成果が出ています。

川に多く捨てられているお菓子の袋やペットボトルなどのプラごみは、川を流れるうちにどんどん小さくなりマイクロプラスチックとなって大洋に出てしまい魚など生態系を脅かしています。捨てないことはもちろんですが、還らないプラごみは拾うように心がけようと思います。
また私たちが手洗いや食器を洗う時石けんを使用すると排水として海や川に流れ出ても短期間で大部分が水と二酸化炭素に分解されます。石けんカスも環境中に流れますが、微生物や魚のエサとなります。石けんは、分解性に優れ、環境にもやさしい洗浄剤といえます。ハンドソープなど合成界面活性剤には、いつまでも分解されず人の健康や生態系に有害なおそれがある化学物質に指定されているものもあります。
未来の子どもたちのためにきれいな水を残すためにも石けんを使っていきましょう。(N.Y)

 参加者の感想をご紹介します!

 今年、初めて家族全員で参加しました。
 6年生の娘と主人は川のぼり隊、まだ小さい子どもたちと私は川遊び隊として、川のぼり隊ゴールの上流の辺りで川の生きものを観察しながら川のぼり隊の到着を待ちました。
 現地に着いてまず思ったことは想像を超えた川のきれいさでした。小さな魚はもちろんのこと、投網で採れたオイカワは10センチほどもあり、子どもたちも水槽にへばりついて見ていました。
 集まった家族全員で水中生物の調査をしましたが、子どもたちは普段見ない生きものをどんどん発見し、宝さがしさながらでした。それらの生きものの数をカウントした結果、引地川はかなりきれいな川である事もわかりました。

 間もなくして川のぼり隊がゴールし、びしょびしょになった娘を迎えながら、今日1日で成長を感じ川のぼりに行かせてよかった!と思いました。こんなに素敵な体験や発見ができたのも、35年前から神奈川ネットのメンバーをはじめ市民や市の職員の方々が地道に清掃活動を続けて来てくださったおかげだと知りました。昔は空き缶を拾えばヒルがびっしり貼り付いているような汚い川だったと知り、さらに驚きました。
 また、自然環境を取り戻すため一度護岸したコンクリートを市に訴えて剥がすという、全国でも初めてのことをしたときいて、心打たれました。

 豊かな自然は、あきらめない限り取り戻す事ができ、それを未来に手渡すことを、楽しみながら親子で体感できるこのかけがえのない取り組みは、ぜひ全ての家族に味わってほしいものだと思いました。

(6年生の娘より)

私は、今回初めて引地川の川のぼりに参加しました。川のぼりをしていた時に拾ったゴミは、大きな南京錠や、大きな毛布、スケボー、缶のごみなどでした。自分たちが上から見ている川と、入った時ではだいぶ違って見えました。

でも引地川にはたくさんの生物がいて、特に多かった生き物はハグロトンボというトンボです。そのトンボは日影が好きで日陰に6匹ぐらいいました。そして途中途中で、とても巨大な草むらがあり、ジャングルみたいで、草をかき分けて行くのがとても大変だったけれど、楽しかったです。

トンボは他にもいて、アオイトトンボが交尾をしているところも見ることができました。とても貴重な体験ができて、本当に川のぼりができて良かったです。