資源とゴミの処理施設を見学して思うこと

吉田奈々サポーターズのスタディーツアーとして大和市の環境管理センターを見学しました。メンバー14名が参加しました。環境管理センターは家庭や事業者から持ち込まれたゴミや廃棄物を処理するところです。

最初に案内されたのは容器包装プラスティックの資源分別の現場でした。まず目に入ったのが、容器包装プラスティックを圧縮してガチガチに固めたプラベールの山でした。私たちの家から透明ビニール袋に入れてだされたプラゴミは、集められたあとビニール袋が破砕され、風力により軽いプラスティックと混入したプラでないゴミに分別、人の手による分別作業も経て、ひと塊200㎏の四角いペールに固められます。そして、マティリアルリサイクル(車のバンパーやパレットなど)とケミカルリサイクル(油やガスに戻す)として活用されます。1日に4トン弱を処理しているそうです。プラゴミをきれいに洗う必要があるのかの質問には、水も資源なので、残り湯などで軽く洗ってもらえたらとの答えをいただきました。

次に不燃ゴミのサイトに行きました。不燃物プラットホームに集められたゴミは、ベルトコンベアーで運ばれてきて、5~6人の人の手により、資材ごとに分別されます。部品を分解したり、切り取ったり、ひとつずつ細かく分別している作業に心底驚きました。24万人のゴミを5~6人で処理している。プロの手作業に驚くとともに、申し訳ない気持と、すべては資源なのだという気持ちと複雑な思いが去来しました。またリチウム電池による発火の危険性や実際に起きた火災の話も伺いました。全国で年間100億を超える被害が生じているそうです。いろんな形の電池が生活の中に混在している今、リチウム電池が内蔵されていることがわからぬままゴミに出してしまい、発火の原因になることもあるようです。ゴミを出すときに電池の存在をしっかりと確認し、絶縁処理して出すことが大切だということもわかりました。

最後に可燃ごみの現場。1日で110トンほどのゴミを燃焼しているそうですが、ここでも、ゴミ投入の現場で働く人の姿がありました。
今回強く感じたのは、家庭から出たゴミは、すべてほどかれて、分別されていく、そこには手作業でそのゴミと向き合う人々がいるということ。私たちが生活して出るゴミに、関心と責任を持つ必要性を痛感しました。(E.I)