市内の公共施設を調査中!

私たちのまわりで使用されている洗浄剤は、
石けん?それとも合成洗剤?

 2006年2月、環境省の定めるPRTR(環境汚染物質の排出移動量届出制度)の2004年度分集計結果が公表されました。今回も、引き続き上位10物質に合成界面活性剤の主成分LASやAEが挙げられました。
 まずは、私たちの暮らしに最も身近な化学物質である“合成洗剤”の使用をやめ“石けん”を使うことが、水環境の保全につながる今すぐできる重要な取組みです。

 しかし、率先して石けん使用をすすめるべく公共施設において、使用されていない実態も見聞きされています。
 そこで、大和市民会議と、長年石けん使用運動に取り組んできている生活クラブ生協大和コモンズの共同で、身近な市内の公共施設で何が使われているか?実態調査を行なっています。                                
   
                         
■石けんって? 合成洗剤って? 界面活性剤って?

汚れを落とすものには「石けん」と「合成洗剤」があります。
石けん=汚れを落とす成分が「石けん」(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)のもの
合成洗剤=汚れを落とす成分が「石けん」以外のもの

石けんのように油と水を混じり合わせて汚れを落とす働きをするものを界面活性剤といいます。合成界面活性剤を洗浄に使ったものが、合成洗剤です。

石けんは薄まれば界面活性を失うので、すすいだ後の肌の上や、薄まった排水の中では、もはや界面活性剤ではなくなります。これが、石けんが手あれを起こさず、川や海の生物にも安全である最大の理由です。他の合成界面活性剤には、このような性質はなく、薄めても薄めても界面活性が残ります。このために、肌への悪影響や、水生生物への害が起きてくるのです。