労働者協同組合法を学ぶ
ワーカーズ・コレクティブ(以下 W.Co)は、誰か に雇われて働くのではなく、自らが出資して、運営に も関わるという働き方です。この働き方が、日本で 40 年の実践の積み重ねがあるにもかかわらず、法整 備が遅れ社会的認知度は高まっていませんでした。直 近ではコロナ感染症での持続化給付金が法人格がない と申請できず支援が受けられないということがありま した。ワーカーズコレクティブネットワークジャパン
(WNJ)では約62.7%が法人格を持ち、神奈川W.Co連 合会でも約 55.9%が持っていますが、約 4 割は申請で きないことになります
2020 年 12 月 4 日、労働者協同組合法が成立し 2 年 以内に施行されることとなりました。成立までの経過、 その内容と、法整備されたことで期待されることなど を学ぶ学習会が、4 月 2 日、リアルとオンラインで行 われました。
労働者協同組合法骨子案が作 成されるまでに、当事者を交え た意見交換が何度も行われ、丁 寧に理解を深めながら粘り強く 議論されたことが、議員立法で 全党・全会派一致の賛同に繋 がったのだとわかりました。 多様な働き方と、働き手の権 利の保護との両立には、W.Co として労働契約がなじまないこと、組織の自由度、代 表理事の労働者としての権利など様々な課題もありま す。しかし、この法制定が、持続可能な社会の形成を 可能にしていく「誰も雇わず、誰にも雇われないもう 一つの働き方」として社会的認知に繋がっていくこと を期待します。