日本で朝鮮人として生きることとは

 チョソンサラム」は朝鮮人を意味する韓国語です。朝鮮学校 75 周年上映会を視聴し、日本で生まれ日本で育つ 4 世・5 世の子どもたちが「イルボンサラム(日本人)」でもない自分たちの朝鮮人としてのアイデン ティティーを保ちながら生きていく姿に胸が熱くなり ました。
とても残念なことですが、日本社会には在日朝鮮・ 韓国人への差別が根強く残っています。日本に住みながら二つ以上の国や地域の文化をもって生きてきた在 日コリアンと言われる人たちは、民族的マイノリティと差別とのはざまで生きてきました。
幼児教育から小中等各種学校、朝鮮大学校を含めると全国に 98 校ある朝鮮学校は、日本の学校教育法上、非 1 条校に分類され授業料無償化の対象から外されたままです。朝鮮学校はもともと、第二次世界大戦 後、朝鮮語を話せない在日朝鮮人子弟に言葉を教える ための「国語講習所」として設けられた民族教育の場が学校の形に発展したものでした。本来、政治の問題 と子どもたちが教育を受ける権利は切り離されるべきです。
「子どもたちが学ぶ権利」を守られるよう、引き続 き地域から声を上げていきます。