プールの生物調査~ヤゴの救出作戦

 夏休みに入った市内小学校で学校のプールの消毒と清掃前に、柳部会メンバーでヤゴの救出と生物調査を行いました。
 学校プールには、ヤゴやアメンボ、ゲンゴロウなどの水生昆虫が定着します。新型コロナによる感染対策により2年連続で水泳授業は実施されていませんが、防火用水として水を張った状態だったの で水生昆虫には格好の環境です。止水性のトンボが好む環境でどんなヤゴが見つかるのか、とても楽しみに参加しました。
 大人ばかりのヤゴ救出作戦を子どもたちも興味深そ うに覗いていましたが、生きて捕獲できたヤゴは1匹。 昨年、落ち葉を溶かす薬剤が撒かれプールの底は解けた落ち葉などがヘドロ状に溜まり、ヤゴの多くは成虫になれずに死んだものが浮いていたり、ヘドロに埋まっていました。ゲンゴロウの幼虫なども確認できたので、タイミングが良ければ多くの生物が生息していたと思われます。
 プールで見つかったヤゴはシオカラトンボなどのヤゴでしたが、プール周りには成虫になったヤゴの抜け殻が多数見つかりました。こちらの抜け殻はギンヤンマやアカネ系のトンボとみられます。市内の学校のプールで調査をすると地域性によりトンボの生態系がわかり面白い調査結果となるのではないでしょうか。 子どもたちにも良い環境教育になるはずです。