34年目の引地川かわくだり
7月23日、34回目となる「引地川かわくだり」が開催されました。
かつては、貴重な生活用水として市民の生活の中にあった引地川ですが、人口増と都市化により生活排水が流れ込むようになると、合成洗剤の泡が立ち上り、ゴミが投棄され生き物が住めない川となりました。市民の中から誰ともなく、自分たちの街を流れる引地川を「きれいな川」にしたい!と、川に入ってゴミを拾い、川で遊ぶ「引地川かわくだり」が始まりました。そのきっかけをくださったのは、日本の水辺環境技術者として有名な森清和先生の「どんな汚い川でも入らなくちゃ!遊ばなくちゃ!」というお話でした。
1990年から毎年7月に川の中に入ってゴミを拾い、川で遊ぶ活動は、途中、コロナ禍で活動の制限もありましたが、今年見事に復活しました。
ゴミを拾いながら引地川に生息する動植物を観察する「かわのぼり隊」と引地川の水源地近くのふれあい広場で水生昆虫や魚を捕獲、観察する「かわあそび隊」に分かれ、川に親しみ、川が育む様々な命との出会いを楽しみました。
今年も大和市の職員の皆さんの全面協力と新市長の参加もあり、総勢60名の参加となりました。
頂いたアンケートには「川の中に入って見える風景がとてもきれいでした。カワトンボがたくさん飛んでいてきれいでした。」「地面には石がたくさんありでこぼこしてたけど、そのでこぼこの石のところにもちゃんと生き物が住んでいると思うとすごいなと思いました。」大人の参加者からは「引地川はゴミが少なく、きれいに保たれていることが理解できた。市の職員の参加もあり、大和市としてのイベントにも発展されると、より市民への参加意欲や大和市を知る機会となるので、このような催しを増やしていったら良いなと思いました。」など嬉しいコメントをいただきました。
この環境を守り、次の時代を生きる子どもたちには、もっと豊かになった引地川を体験してもらいたいとの思いを強くしました。