基地巡りツアーの下見をしました

神奈川県は沖縄県に次いで2番目に米軍基地の多い県です。大和市にはご存じ「厚木基地」があります。場所は大和市と綾瀬市にまたがっていますが、飛行機の滑走路は大和市側にあるため、大和市民は長年、騒音被害に悩まされています。2018年、厚木基地の米軍は山口県の岩国基地へ移駐しました。現在は主に自衛隊と米軍ヘリ部隊が使用しています。以前より騒音が減少したと感じる人は多いようですが、まだ耐えられないうるささの日があります。

 騒音だけでなく、基地があるために大和市は高い建物が作れないなどまちづくりにも大きく影響しています。住宅の上を危険だと言われているオスプレイが飛んでいる、機体の文字が見えるほど低空を飛ぶ飛行機が絶えず飛んでいるなど、日常的に市民はたくさんの負担を強いられています。

 神奈川ネットワーク運動 大和市民会議は、平和政策チームを作っています。身近に基地があること、基地とはどういうものか、等々市民の目で知り、感じるために、長年基地巡りツアーを行っていました。コロナ禍で中断していましたが、今後再開するため、5月24日、チームメンバーで厚木基地周辺巡りの下見を行いました。

 もちろん基地の中に入ることはできません。しかし、ぐるりと基地の周りを巡ることで見えてくるものはたくさんあります。まず、すごく広大な土地であること。秘密めいたものであること(正門から少し覗いているだけで睨まれます)。返還地である子どもが遊ぶ公園であるゆとりの森の中には、いまだ滑走路に続く誘導灯が続き基地としての機能は維持されています。

 もちろんツアーでは、基地の歴史や問題点なども学びながら移動します。ツアーはどなたでも参加可能です。

 今後、企画があった時にはHP等でも呼びかける予定です。ご参加、お待ちしています。

下見では遭遇しませんでしたが、ゆとりの森がある南側滑走路に侵入する自衛隊機。
日常的に自衛隊機のタッチアンドゴーが行われています。