生活困窮者自立支援全国研究交流大会

 11月3〜4日 、宮城県仙台市の東北福祉大学て行われた第6回生活困窮者自立支援全国研究交流大会に参加しました。

 今回のテーマは、「困難の折り重なりに生きる人々 に支援は届いているか?!(人の尊厳に根ざす)生活困窮者自立支援の価値(意義・意味)を問う」です。生活困窮者自立支援事業は、生活保護に至る前の セーフティネットであり、ワンストップの相談窓口です。一見便利なようですが、もしその窓口でつまずいたら、相談者は二度と来なくなってしまいます。

 事業を実のあるものにするためには、相談そのものが支援であるという視点を持ち、相手の身になって相談にのり、決して断らず、確実に必要なサービスにつなぐことが必要です。事業が広がるにつれ、生活に困窮している人たちの複雑に絡み合った困難が見え始めています。困窮している人を社会で孤立させないためには、自治体と住民が一体となって事業を進めていく必要があります。地域では、活動することによる喜びも生まれます。共生社会はめざすべき目標であり、この制度もその一助となるはずですが、道はまだまだ途上であることも知った大会でした。